金持ち父さん パワー投資術について②
投資の方法として出来るだけ元本を取り戻して資産だけを残すのが適切であると、著者は語るが株ならいざ知らず不動産などの場合はどうするか。年利10%でも10年かかるし、普通はもっと低くて多分5%くらいのはずでその場合、20年はかかる。
その元本回収を加速させる装置として著者は借金を挙げている。
従来不動産(というか家)を手に入れる方法として、足りない現金を補うために我々はローンを組む。足りないお金の補填である。
しかしこの本での借金の位置づけは違う。元本を早期に回収するための手段としてローンを利用する。
つまり、1億円の物件を手に入れるために10%の1000万円を準備し9000万はローンを組む。その場合年利が5%の場合500万/年であり、2年で回収できる。あとはローンで借りたお金であるし、そもそも不動産投資の際には借金返済より家賃収入の方が上回るプランで借りるであろうから、借金をしたはずなのに収入が入る計算になる。
私は不動産はてんで分からないので、こんな条件が現実的かはよく分からないが、理屈としては以上である。
だから不動産投資の際は借金せずに購入することが出来ても借金することがセオリーとなる。1億円を所有している状態で、1000万円で不動産を購入出来れば、残りの9000万円は別の投資に回すことができ効率が良いからだ。
この方法は他でも使える。
例えばFXはレバレッジをかけてトレードすることが前提であるが、何も資金全部を突っ込んで更に数十倍のレバレッジを掛けずとも、例えば全資金の2,3割だけを証拠金としてそこにレバレッジをかけると、持ち金よりも多くの資金で投資できる上に、最悪大損こいても全財産を失う可能性はかなり抑えられる。その上残りの7,8割は別の投資先に回すことが出来る。
しかも証拠金分稼ぎ終わったら、元本を回収することでもう証拠金を失っても最悪破産はしない。
株においても、既に所有している株を担保に信用取引を利用することで資金効率を上げることが出来る。
また、別の加速装置として税金対策も挙げられている。
不動産の場合は減価償却費を計上することで、特に払っていない費用を経費に計上して税金を控除できる。ビジネスに関しても法人の形をとることで税金を抑えることが出来るし、生活費を経費計上して税金を減らすことが出来る。
この税金に対しても、例えばアフィリエイターなら、紹介した商品やパソコンに使用した電気代、家賃の一部を事務所代にするなど個人レベルでも活用できるし、FXの場合でも例えば自動売買を活用した場合、電気代の一部と専用のパソコン代を経費に計上できるはずである。
我々のような個人の小規模のレベルでも活かせる面は十分にあるという訳だ。
また、この本で述べている重要な点はキャッシュフローを生み出す資産の間でお金を回し続けるということ。
どういうことかというと、例えば会社勤めやブログで毎月一定のお金が入るとする(この場合、会社勤めは体が資本で、ブログ収入はブログが資本になる)。
そのお金を一部でも全部でもいいが、消費せずに勉強や株など資産に投資する。
そこで勉強など自己に投資すると、会社でのスキルがアップして給料が上がる可能性もあるし、会社やブログ以外でも稼ぐ手段も手にできるかもしれない。株からの配当や売買益で資産が増えたら、もっと大きなそれこそ不動産への投資も可能になるかもしれない(BNFやCISなども株で増やした資産で不動産を購入しているらしい)。
こうやって給料でも株でも何でもいいが、入ってきたお金を消費せず、様々な形の資産に投資をして循環させることで最初は小さかった資産がどんどん膨れていく。
資産とは株や不動産、ビジネスなどの有形のものだけではなく、それを得るために培ってきたスキルも立派な資産だ。
というかこのスキルが多分資産の中で一番重要な位置づけだろう。
なぜなら、お金や株、不動産は失う可能性があるが一度手にしたスキルは失われないからだ。
お金をなくしてしまっても、このスキルがあれば復活出来るチャンスがある。
宝くじ当選者とはここが違う。
以上のようにこの金持ち父さんのパワー投資術には金持ち父さん貧乏父さんには載っていない数多くの事柄載っている。
ぜひ皆さんご一読のほどを。
資産運用の考えが変わるはずである。
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