人目について
人目を気にする人ってけっこういると思う。
私もかなり気にする方だ。「こうしたら、怒られるんじゃないだろうか」「あぁしたら笑われるんじゃないだろうか」とアクションを起こそうとするたびに思ってしまう。
この手の話をすると人はそんなに見ていないとか、気にしすぎだから気にしないことなんて慰めの言葉も見かける。
実際のところその通りで、自分が気にしていたことって思っていた以上に話題には上がらない。
ただ今回言いたいことはそういう事ではない。
人目を気にする人は、少し思い返してみてほしいのだが、あなたは結構人の一挙手一投足が気になったりはしないだろうか。
実際に指摘することはないだろうが、心の中では「なんでそんなタイミングでそんなことをする?」「何を馬鹿な事をしているんだ?」と思っていたりしないだろうか。
そしてその心の中で指摘していることは、自分が気にしている所謂「人目の見解」と同じだったりしないだろうか。
私の場合、思い返すと結構合致したもんで。
それも考えれば当然のことで、人は自分の考えていることしか所詮考えられないのだから、気にしている人の考えというのは結局のところ自分の考えに過ぎない。
となれば、実は人目を気にする人ほど人に対して厳しい人間であり、気が弱いというよりは性根が悪いだけなのではないかと私は考える。
ただ、人に対してあれこれ考える人というのはそもそも周囲と話したりしない、普段考えていることをあまり人に言わないために鬱屈した考えが蓄積しているためとも考える。
結局のところ解決策としては人目を気にしないというよりかは、思ったことを割とノータイムで口にしてしまうしかないのではないだろうか。
しかしながら、明日からそれをやるというのもやはり難しい。
人目を気にする性分なら「アイツいきなりどうしたの」って言われるのがきっと嫌だろうから。
手っ取り早いのは高校デビュー方式だろう。
つまり転校するなり、転職するなり、場所を変えて人間関係を一新してやり直すのだ。
そんなことのために今の生活を捨てられないと思う人もいるだろうが、少なくとも一人もんの場合は自分の意思だけで割と迷惑かけずにやれたりはする。
家族がいる人間に関しちゃどうすりゃいいか分かりゃしないが、そう考えると一人で生きているとリセットしやすくて楽である。