ブレイキングバッド見終わりました。

先週ブレイキングバッドを見終わりました。

ネットでたまに面白いという噂を聞いていたのと、あらすじ紹介でも興味をひかれたので手に取った末最後まで無事完走したわけです。

やっぱりみんなが面白いというものは面白いですわ。

ちなみに何のことかと申しますとアメリカのドラマです。2008年から2013年くらいまで放送されたもので、全部で5シーズンあります。1シーズン辺り大体1クールくらいです。海外ドラマコーナーをレンタル店で眺めると分かりますが5シーズンは割と短い部類に入ります。

かなり丁寧に作られており、徐々に面白くなり、最終回で最高潮を迎えます。

 

あらすじとしては、平凡な高校教師(ノーベル賞貢献者)がガンにかかり家族にお金を残すために覚せい剤の販売に手を出すというものです。

 

ネタバレするにはもったいない作品なので、自分の感想を述べるだけにしておこうと思います。

 

あらすじからも分かるとは思いますがこれは一人の男の栄光と凋落までの過程(栄光までがひたすら長いですが)を描いた物語になります。

個人的にこれを見終わった際「平清盛」みたいだなという感想を持ちました。松山ケンイチの大河ドラマのときの「平清盛」です。あの物語も一人の栄光と凋落を描いた物語です。かなり視聴率が悪かったとのことですが、私としては大好きな大河ドラマでした。丁寧に貼られた伏線、徐々に変貌していく主人公、そして振り子が戻ってくるかのように対照的に並ぶ1話と最終話での主人公の姿。傑作だと思います。

この「平清盛」の丁寧なつくりと男の一代記という点が非常にブレイキングバッドと似ているんじゃないかなと。

男の一代記を描く際のポイントはこの二つのドラマが示しているのではと、ついぞ思ったものです。つまり、主人公が夢を見て、夢をかなえて、最後に滅びてしまう。栄達の過程が輝かしく、苦労の末にあるほど、最後の坂を転げ落ちる様は胸を打つものがあります。そしてその過程での変貌がシームレスであればあるほど、完成度は高いのではないかと。

 

映画でも、ゴッドファーザーやスカーフェイス、ワンスアポンアタイムインアメリカなどのギャング映画も男の一代記の名作ではありますが、映画だとやはり時間の制限がありますのでシームレスというところもやはり難しいところはあると思います(ちなみにこの手の映画はみんな長い。やはり丁寧に描く必要があるということか)。

 

その点ドラマだと膨大な時間をかけてそれを描くことが出来る。まさにテレビドラマこそ、このジャンルにうってつけのメディアと言えるのではないか。

 

ブレイキングバッドを見て私はそのように思いました。

 

これは一見の価値ありです。ぜひ見てみてください。

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