読書力について
ブログを始めるのに、はじめましての一つも無いなんてどう考えても失礼な気はするのだが、多分誰も見ないだろうしホームページの作り方の練習がてらのブログなもんで、許してください。
転職をしてから急に本を読むようになった。そろそろ4年前くらいの話になるのか。
僕は本を選ぶ際は、少し恰好をつけて難しそうなものを選んでいる。岩波文庫の古典なんかは、格好の付け所としては丁度いい。と私の中ではそうなっている。
だがそもそも恰好をつけて(つまり無理をして)選んでいるので眠くはなるは、何回も同じ行を繰り返して読むはで遅々として進まないことが多く、本好きを装っているのにその進みは遅い。
会社の昼休憩時なんて誰とも喋らず本を読んでいるのに、30分弱で爆睡である(おかげ様で休憩明けは結構元気)。恰好をつけて逆にみっともない典型のようだ。
そうやって無理をして読んでいると、価値観というか読書力というか内容の頭に入っていく様が変わってきたように最近感じる。またそれは本だけでなく、映画やドラマなどでも同様の感じがある。
特に自分の中で驚きだったのが過去読んでつまらないと思っていたものが再読すると面白かったことだ。
「草枕」と「金閣寺」。
ともに21,2歳の頃に読んだと思うのだが、その時は何が面白いのか、てか早よ終れと思いながら、願いながら、残りページ数を指で感じながら、最後のページと今のページを何回もぱたつかせながら、ただめくっていたと記憶している。
それが、30を過ぎたころに読み返すとすんごい面白かった。これはホントびっくりした。この10年越しのギャップ感はこれまでの人生の中でもかなりセンセーショナルなものだった。
普段眼をこすりながら読んでいるのに、この時は夢中になって読み耽った。飛行機にも乗り遅れるところだった。
なぜだろうと読み終わってからちょいちょい考えている。
持て余す本を読み続けて読書力が上がったと言ってしまえばそれまでなのだが、それではあまりに答えがつまらない。一体何が上がったのか?
思いつくまま挙げてみる。
行間を拾い上げる能力が上がった?
読み終わるということが目的ではなくなった?
ジャンルごとの読み方が分かってきた?
一文で何が言いたいかを理解する能力が上がった?
まだまだあるかもしれないが今思いつきそうなことはこんなところ。
本来は上記の内容を掘り下げて記述すべきなのだろうが、それはまた次回以降に回したい。
だって書き疲れたし。